2019シーズン主務を務めました、数学類4年石井奈菜子です。
今回引退ブログを書かせていただくことになりました。




初めに断りを入れておきますと、下書きとしてWordに書きたいこと書いたら3000字を超えました。長いです。私のサッカー人生など興味がない人が大多数と思われますので、そういう人はここで終わりにすることをお勧めします。



私は小学生の時サッカーをやっていて、中学高校ではソフトテニス部でした。
中学高校でもサッカーはしたかったけど、する環境に恵まれていなかったというのが正直なところでしょうか。中学校には男子のサッカー部すらない、そんな田舎町で育ちました。
親は私がまだ小学生の頃から国公立大学に行ってくれと言っていて、そんな私にサッカーを続けられるという選択肢はなく、高校に入学して間もなく、やっぱりサッカーしたいなぁという想いだけで筑波大学を目指し、筑波大学に来ました。

ソフトテニスが仕方なくやっていたというように聞こえてしまうので、少しだけソフトテニスの話をします。
ソフトテニスは日本発祥(と言われている)で、中学生の部活人口が最も多いスポーツです。サッカーでいう選手権のような大会はなく、夏のインターハイが一番大きな大会です。1日で何試合もします。中学高校の大会では審判はほとんど生徒です。大会の上の方の順位決めになるとようやく大人が審判をします。応援は武器です。ソフトテニスは心理戦のような一面もあり、応援や声出し次第で、試合の流れをひっくり返せることもあります。私はボールがラケットにちゃんと当たった時の感触や音が好きでした。あんなに小さいボールを狙ったところに打てたり走って走ってなんとか拾って一点を取れたりしたときはとても嬉しいし、仲間と乱打するのも応援するのも楽しいし、練習中も試合中も勝手に声が出る。そんなスポーツです。

話を戻します。
筑波大学に来たものの、最初は少しだけ女子サッカー部に入ることを迷っていました。というのも、それまで2年連続で体専かつ経験者しかいなかったので、真逆の私は入れないのではないかと思ったからです。私がこの部活で唯一貢献したことは、初心者でも入れる、世代別代表から初心者まで、という筑波大学女子サッカー部の特色というか決まり文句を継承できたことだと思います。

後輩たちに伝えたいことその①:初心者・他学の存在を大切にする。
今は全ての学年にそういう人がいるので大丈夫だと思いますが、もしいなかったら、ことあるごとに人手が足りなくなります。考え方も偏ってしまうかもしれません。初心者・他学で人員を確保しなければならないことは国立である筑波の宿命であり、逆に言えば、そういう人たちが気兼ねなくサッカーができる環境を与えることが使命だと思います。



入部を決意してから2年間くらいはただただサッカーができることが嬉しくて楽しくて、辛かったことといったら、ちよがまだインサイドパスもまともにできないのに初の公式戦で点を決めたことです。おめでたいことだけど、悔しくて悔しくて今でも鮮明に覚えています。それから、点を取りたいと思うようになりましたが、結局かなわずに引退しました。1,2年生の頃は良くも悪くも試合出場のチャンスがあまりなかったので、意識はしていませんでしたが、3年生になるという頃、残りの試合数を意識すると試合に出たい、ベンチ入りしたいという想いが次第に強くなり、さらにヘッドコーチが変わったことで方針も変わりチャンスが広がり、結果的にチームには好影響を、私にはしんどいと感じる期間が増えることになりました。さらにその頃のチーム状況を考えると、試合に出ていない組(いわゆるサブ組)を引っ張らないといけない立場になっており、さらには来年を見据えると、、、なんていろんな感情を持つようになり、それ以降4年生の11月中旬まで、辞める、という言葉が頭から離れることはありませんでした。4年生なのにそういう感情を持っていたなんて、本当にくずですよね。そんな私ですが、今となってはこれをやっていたら違う感情だったのかなぁということがあります。

後輩たちに伝えたいことその②:他人の本音を知る。
先日、ブログ企画「Youは何しに女サカへ?」が完結しました。それを読んで、そんな考えを持ってたんだなぁと初めて知ることもありました。もしかしたら、インタビュー用に少しきれいに言った部分もあるのかもしれないけど、ほぼ本音を知りました。もっと前から部員の部活への想いを知りたかったと思いました。前から知りたかったけど、私にはそういう真剣な話をする勇気がありませんでした。
立場が違えば共感はできないと思っています。でも自分の考えを話して良いはずだし、相手の考えを知ることは誰にでもできるはずです。相手の考えを知ればそれなりの行動をとることができたはずです。もしかしたらベンチ入りすることに囚われすぎずに、ポジティブでいられる時間が増えたかもしれません。ありがたいことに今年のチームは、終わってみれば最高のチーム・仲間と言われていますが、私は果たしてそうなのかと思っています。(どれも大切なシーズンで今年が特別という意識もない。)他人の考えを知っていたら、そんなことを考えずに、常にチームのためにと思えていたかもしれません。今となっては後の祭りですが。
後輩たちには(先輩後輩関わらず信頼しあっている仲なので心配していませんが、)そこをないがしろにしてほしくないと思います。



私は選手として各種大会に出場する権利がありながら、応援隊長という名誉とは言えない称号を得ました。1年生の時からリードをやっていたので無理はありません。たった二人での応援も何度も経験したし、今女サカで歌っているのは蹴球の応援を基にした奈菜子流です。どういう心境で歌っているかというと、少しでも力になれれば、ただそれだけです。選手なので試合に出られなくてすごくすごく悔しいです。でも試合会場に着けば気持ちを切り替えます。というより、今日は応援を頑張る、と言い聞かせて家を出ます。
サッカーの応援はソフトテニスと違って相手の心情や試合の結果に影響することはないと思っています。あの広いコートに5人いるかいないかの声なんて簡単にかき消されます。蹴球部位の大声援だったら話が変わってくると思いますが。試合中、私たちに与えられる戦いの場は応援席で、そこから勝ってほしいという想いを歌にしたつもりです。誰かがナイスプレーをしたらその人の歌を。誰かがネガティブになりそうなときにはその人の歌を。試合の流れを見てここが踏ん張りどころだと感じたら、走る系の歌をetc…
それが選手の耳に届き、支えとなっていたらなぁと。完全な自己満足です。もしゴールが決まったり勝ったりして余力があったらベンチ外にも来てくれたら嬉しかったです。割と寂しかったです。(笑)
私は応援される側になることはほとんどなかったけど、支えてくれたり気にかけてくれたりする家族やOGさんの存在がありました。特に直接かかわりのある先輩はすごいです。私の気持ちがわかっているかのようなタイミングで、ご飯に誘ってくださったり、LINEや電話をくださったりしました。その節は本当にありがとうございました。

後輩たちに伝えたいことその③:OGはいつでも味方。
筑波大学女子サッカー部が苦しいときも盛り上がっている時も変わらず常に応援し続けてくれ、支えてくれる存在の一つがOGの方々だと思います。それは個人的に苦しいときでも同じです。私も、これからは一人のOGとして筑波の女サカを応援していきます。そして、益々いろんなことに挑戦していくであろう頼もしい後輩たちの活躍を楽しみたいと思います。




最後に、





このブログを読んでくださっている人に伝えたいこと:これからも筑波大学女子サッカー部の応援をよろしくお願いします。



石井奈菜子(#23 なずな)

短いようで長い(ななこ)


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Posted by 筑波大学女子サッカー部 at 14:25│Comments(0)2019引退ブログ2019
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