2025年01月20日
未来の過程に #5 朝倉陽菜
こんにちは。
朝倉陽菜(#5 キキ)です。
大学サッカー4年間を終えた私の素直な気持ちをこのブログに綴らせていただきます。
先に投稿された同期のブログはきっと素敵な言葉で、素敵な思いを綴っていると思いますが、私にはその文才がないことを先にお伝えしておきます。
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2024年12月24日、私の大学サッカーは呆気なく終わりました。
負けたら泣くのかと思っていたけど、その瞬間は一滴の涙も出なくて、その瞬間も「主将だからいろんな人にみられている」という感覚が一番にありました。主将としてみんなの前に立つ自分の意地です。主将としての私ではなく、朝倉陽菜としてなら泣き叫びたいくらいなのに、そんな時でも主将なんだからと冷静に思うことができる自分と、自分の感情を出さず心にしまうことに慣れてしまった自分がいました。
今も大学最後の試合を観れていないし、言葉にできない感情に振り回されています。現実を受け入れられなくて、このブログも中々書くことができませんでした。「終わったんだ」と受け入れるには、ものすごく時間がかかりそうです。この試合は一生忘れることはないと思います。
さて、4年間を振り返った時、どんなことが思い起こされるのか。
「頑張る」よりも「踏ん張る」がこの4年間で一番、私の中で湧いた感情です。人生で一番、負けを経験した4年間。サッカーが嫌いになりそうな日、自分が大嫌いになった日、もう何もかも全部を投げ出したい日もありました。私の4年間は、ほぼうまくいった記憶がありません。
特に最後の年は、強い覚悟をもってラストシーズンを迎えたはずなのに、自分の力不足を痛感する毎日で、自分の存在意義を見失いそうでした。主将として、みんなの前で見せてはいけない自分を隠すのに必死で、毎日が自分との戦いでした。それでも私が主将として立ち続けることができたのは、同期やこのチームに関わるみんながいてくれたからです。ある時、「はるだけのチームじゃないから」と言ってくれた同期の言葉に救われました。ありがとう。
私が主将になるにあたって、これだけは見失わずに体現し続けたい主将像がありました。
それは、どんな時も「明るい」主将でいること。
私の性格は一言でいうと「明るい」だと思います。すぐ笑うし、声も大きいし、響くし、どこにいても声が通るとよく言われました。主将には様々なタイプがあって、常に先頭を走り続けるような威厳のある絶対的な存在の主将になりたかったけど、私はそういう主将には程遠いなと思っていました。でも、自分だから示せるものは何かと考えた時に、私を見た時に「はるがあんなに元気ならどうにかなるか」って思ってもらえるような、みんなの気持ちが少しでも前を向くように、心の支えになれるような主将でいたいと思っていました。思うような結果がでなくて不安だらけな毎日も、自分が不安な顔をしていたらチーム全員が不安になる。だから、どんな時もチームで1番元気で明るい主将でいることだけは心がけていました。あまり4年間で何かをやり遂げたといえることがない私でも、これだけは自信を持ってやりきったと言えます。
ここまでの文章を読んでいただけたら分かるように、ほとんどの内容で自分に焦点を当てて書いています。思い起こすことはその時の自分がどうだったか、ということばかり。もっと周りがどうだったかを見るべきとか、自分中心で物事を見すぎていると言われればその通りかもしれないです。
でも、私は自分自身と向き合うことから逃げなかった。
とにかく自分自身と向き合い続けた4年間でした。
周りの環境がどうとか、いくらでも言い訳はできたかもしれないし、言い訳しそうになる時もたくさんあったけど、最後には必ず、自分自身から目を逸らす選択はしなかった。自分の下手さも、弱さも、全部自分自身だからと受け入れて、逃げ道をつくることはしなかった。
それが、4年間で1番、自分自身が成長できた部分かなと思います。
この4年間の本当の意味を見出すには、もう少し時間がかかりそうですが、私のサッカー人生においてこの4年間は、ある意味ターニングポイントです。結果が全ての世界でもがき続けた4年間は、間違いなく自分自身を大きく変えてくれました。
「再出発」
私には、これからもサッカー選手として生きていけるチャンスがあります。
明日が来ることはないんじゃないかと思うほど、どん底に陥ったこともある私が、サッカーを続けた先にどんな未来が待っているのか。
サッカーは私の「人生」です。
これからも私は、サッカーと一緒に生きていきます。
最後に。
こんなに何もない自分でも、大切に向き合ってくれる人がいます。
このブログの最後にその人たちへの感謝の気持ちを伝えたいです。
家族のみんなへ
お父さん、お母さん、こんなにも愛に溢れた人はこの先どこを探してもいないと思います。2人の娘になれたこと自体、一生分の幸せです。2人に伝えたい想いが多すぎて言葉にできないけど、お父さんとお母さんがつけてくれた、太「陽」のように明るく、「菜」の花のように可愛い「陽菜」でいられるように、これからも頑張るね。
いつもありがとう。一生をかけて恩返しします。
お兄ちゃん、弟、私のサッカーに予定を合わせてくれるから、たくさん我慢をさせてしまうことが多い中で、それでも応援し続けてくれてありがとう。自慢の兄弟です。これからも仲良くしようね。
常に気を張り続けなければいけない時でも、唯一気を抜いていい場所だと思えるのが家族でした。実家に帰ったとき、家族に会えた時の温かさは世界一。みんなのこと、心から愛しています。
唯一無二の親友へ
大学最初の実技の授業で出会い、気付いたらいつも隣にいてくれた大切な人。欲しい時に欲しい言葉をくれる、私の力をとにかく信じて応援してくれる、一生大切にしたい親友です。これからも末永くよろしくね。
蹴球部、サッカー研の同期のみんなへ
同じサッカー選手としてピッチ内外で躍動する姿に魅了される毎日でした。本当にかっこよくて、たくさんの人の心を動かすみんなに、数えきれないほどの感動と、頑張る元気をもらいました。たくさん笑わせてくれてありがとう~
きさ、なほへ
2人が一緒に三役になってくれたことがどれほど心の支えだったか、シーズンを終えた今、すごく実感しています。三役として沢山悩みながらも、一緒に駆け抜けた時間が今は恋しいです。ありがとう。
そして、筑波大学女子サッカー部での4年間で関わってくださったOG・OBの方々、スタッフの皆さん、先輩方、同期、後輩のみんな。一人でも欠けていたら今の私はありません。4年間での出会いには、恵まれすぎているほど恵まれていました。4年間で出会った人たちは一生の宝物です。
改めて、私に関わってくださった全ての方々に、この場を借りてお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
来シーズン以降も、頼もしい後輩のみんなが更なる高みを目指して活動を続けていきますので、引き続き筑波大学女子サッカー部への温かいご支援・ご声援のほどよろしくお願いいたします。
筑波にきてよかった!!!!!
朝倉陽菜(#5 キキ)



〈執筆者プロフィール〉
朝倉 陽菜(あさくら はるな)
学年:4年
学群・学類:体育専門学群
コートネーム:キキ
前所属チーム:ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18
朝倉陽菜(#5 キキ)です。
大学サッカー4年間を終えた私の素直な気持ちをこのブログに綴らせていただきます。
先に投稿された同期のブログはきっと素敵な言葉で、素敵な思いを綴っていると思いますが、私にはその文才がないことを先にお伝えしておきます。
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2024年12月24日、私の大学サッカーは呆気なく終わりました。
負けたら泣くのかと思っていたけど、その瞬間は一滴の涙も出なくて、その瞬間も「主将だからいろんな人にみられている」という感覚が一番にありました。主将としてみんなの前に立つ自分の意地です。主将としての私ではなく、朝倉陽菜としてなら泣き叫びたいくらいなのに、そんな時でも主将なんだからと冷静に思うことができる自分と、自分の感情を出さず心にしまうことに慣れてしまった自分がいました。
今も大学最後の試合を観れていないし、言葉にできない感情に振り回されています。現実を受け入れられなくて、このブログも中々書くことができませんでした。「終わったんだ」と受け入れるには、ものすごく時間がかかりそうです。この試合は一生忘れることはないと思います。
さて、4年間を振り返った時、どんなことが思い起こされるのか。
「頑張る」よりも「踏ん張る」がこの4年間で一番、私の中で湧いた感情です。人生で一番、負けを経験した4年間。サッカーが嫌いになりそうな日、自分が大嫌いになった日、もう何もかも全部を投げ出したい日もありました。私の4年間は、ほぼうまくいった記憶がありません。
特に最後の年は、強い覚悟をもってラストシーズンを迎えたはずなのに、自分の力不足を痛感する毎日で、自分の存在意義を見失いそうでした。主将として、みんなの前で見せてはいけない自分を隠すのに必死で、毎日が自分との戦いでした。それでも私が主将として立ち続けることができたのは、同期やこのチームに関わるみんながいてくれたからです。ある時、「はるだけのチームじゃないから」と言ってくれた同期の言葉に救われました。ありがとう。
私が主将になるにあたって、これだけは見失わずに体現し続けたい主将像がありました。
それは、どんな時も「明るい」主将でいること。
私の性格は一言でいうと「明るい」だと思います。すぐ笑うし、声も大きいし、響くし、どこにいても声が通るとよく言われました。主将には様々なタイプがあって、常に先頭を走り続けるような威厳のある絶対的な存在の主将になりたかったけど、私はそういう主将には程遠いなと思っていました。でも、自分だから示せるものは何かと考えた時に、私を見た時に「はるがあんなに元気ならどうにかなるか」って思ってもらえるような、みんなの気持ちが少しでも前を向くように、心の支えになれるような主将でいたいと思っていました。思うような結果がでなくて不安だらけな毎日も、自分が不安な顔をしていたらチーム全員が不安になる。だから、どんな時もチームで1番元気で明るい主将でいることだけは心がけていました。あまり4年間で何かをやり遂げたといえることがない私でも、これだけは自信を持ってやりきったと言えます。
ここまでの文章を読んでいただけたら分かるように、ほとんどの内容で自分に焦点を当てて書いています。思い起こすことはその時の自分がどうだったか、ということばかり。もっと周りがどうだったかを見るべきとか、自分中心で物事を見すぎていると言われればその通りかもしれないです。
でも、私は自分自身と向き合うことから逃げなかった。
とにかく自分自身と向き合い続けた4年間でした。
周りの環境がどうとか、いくらでも言い訳はできたかもしれないし、言い訳しそうになる時もたくさんあったけど、最後には必ず、自分自身から目を逸らす選択はしなかった。自分の下手さも、弱さも、全部自分自身だからと受け入れて、逃げ道をつくることはしなかった。
それが、4年間で1番、自分自身が成長できた部分かなと思います。
この4年間の本当の意味を見出すには、もう少し時間がかかりそうですが、私のサッカー人生においてこの4年間は、ある意味ターニングポイントです。結果が全ての世界でもがき続けた4年間は、間違いなく自分自身を大きく変えてくれました。
「再出発」
私には、これからもサッカー選手として生きていけるチャンスがあります。
明日が来ることはないんじゃないかと思うほど、どん底に陥ったこともある私が、サッカーを続けた先にどんな未来が待っているのか。
サッカーは私の「人生」です。
これからも私は、サッカーと一緒に生きていきます。
最後に。
こんなに何もない自分でも、大切に向き合ってくれる人がいます。
このブログの最後にその人たちへの感謝の気持ちを伝えたいです。
家族のみんなへ
お父さん、お母さん、こんなにも愛に溢れた人はこの先どこを探してもいないと思います。2人の娘になれたこと自体、一生分の幸せです。2人に伝えたい想いが多すぎて言葉にできないけど、お父さんとお母さんがつけてくれた、太「陽」のように明るく、「菜」の花のように可愛い「陽菜」でいられるように、これからも頑張るね。
いつもありがとう。一生をかけて恩返しします。
お兄ちゃん、弟、私のサッカーに予定を合わせてくれるから、たくさん我慢をさせてしまうことが多い中で、それでも応援し続けてくれてありがとう。自慢の兄弟です。これからも仲良くしようね。
常に気を張り続けなければいけない時でも、唯一気を抜いていい場所だと思えるのが家族でした。実家に帰ったとき、家族に会えた時の温かさは世界一。みんなのこと、心から愛しています。
唯一無二の親友へ
大学最初の実技の授業で出会い、気付いたらいつも隣にいてくれた大切な人。欲しい時に欲しい言葉をくれる、私の力をとにかく信じて応援してくれる、一生大切にしたい親友です。これからも末永くよろしくね。
蹴球部、サッカー研の同期のみんなへ
同じサッカー選手としてピッチ内外で躍動する姿に魅了される毎日でした。本当にかっこよくて、たくさんの人の心を動かすみんなに、数えきれないほどの感動と、頑張る元気をもらいました。たくさん笑わせてくれてありがとう~
きさ、なほへ
2人が一緒に三役になってくれたことがどれほど心の支えだったか、シーズンを終えた今、すごく実感しています。三役として沢山悩みながらも、一緒に駆け抜けた時間が今は恋しいです。ありがとう。
そして、筑波大学女子サッカー部での4年間で関わってくださったOG・OBの方々、スタッフの皆さん、先輩方、同期、後輩のみんな。一人でも欠けていたら今の私はありません。4年間での出会いには、恵まれすぎているほど恵まれていました。4年間で出会った人たちは一生の宝物です。
改めて、私に関わってくださった全ての方々に、この場を借りてお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
来シーズン以降も、頼もしい後輩のみんなが更なる高みを目指して活動を続けていきますので、引き続き筑波大学女子サッカー部への温かいご支援・ご声援のほどよろしくお願いいたします。
筑波にきてよかった!!!!!
朝倉陽菜(#5 キキ)



〈執筆者プロフィール〉
朝倉 陽菜(あさくら はるな)
学年:4年
学群・学類:体育専門学群
コートネーム:キキ
前所属チーム:ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18
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