2025年01月30日
2025始動ブログ #25 平澤青季
日頃より筑波大学女子サッカー部のご支援、ご声援ありがとうございます。
新4年の平澤青季(#25 リロ)です。
今年は生えてきた親知らずに苦しめられたおかげで正月太りせずに始動日を迎え、大変良いスタートがきれることをうれしく思います。(笑)
まあ、そんなことはさておき、、、
遂に、2025シーズンが始まります。
チームのことについてはおそらく三役のみんなが書いてくれているはずなので、私は昨シーズンの振り返りをしつつ、今シーズン自分がどうありたいかをありのままの姿で書かせていただければと思います。
-----------------------------------------------------------------------------------------------
激動の2024シーズン
個人としてもチームとしても大きな変化があった年。
苦しみながらも一歩ずつ着実に前に進み、多くの気づきを得ました。
そして、その多くが私を改めて原点に立ち返らせてくれるようなものでした。
1つ目は、サッカーの楽しさ、点が入ったとき、試合に勝ったときの嬉しさです。
普通にサッカーをやっている人なら当たり前のことかもしれませんし、何をいまさらって思うかもしれません。今思えば、サッカーを嫌いにはなってはないけれど、薄れてしまっていた感情だったのだと思います。
大学に入ってからの2年間、チームの主力にはなれず、「いつもベンチにいる人」でした。メンバーに入っても、「どーせ出ないだろう」というどこか諦めた感じでアップをしているのが日常で、チームが点を取っても、試合に勝っても、素直には喜べないし、どこか疎外感を感じていました。
自分が主戦場として戦っていた関東リーグは負けるのが当たり前。0-1で負けても、負けているのに「頑張った、良い試合だった」と言われるような、勝つこととは無縁の2年間でした。
そんな中、昨シーズンは監督の勧めもあり、心機一転CBからFWにポジションを変更し、活動することが多くなりました。ありがたいことに、関カレでも出場機会をいただけることが増え、気づいたことがあります。
今までできなかったことができるようになる楽しさ
点が入ったときのみんなが自分のことのように喜び、かけ寄ってくる瞬間
お互いの意図があって点を決めたときのハイタッチ
相手の怒濤の攻撃に耐えて、耐えて、耐えまくって、ちょっと時間を稼いだりなんかして、試合終了の笛が鳴ったときのグラウンドに響き渡る歓声
この瞬間が好きなんだなと。
だから、今シーズン、この瞬間を一度でも多く味わいたいです。
FWをやっておいてなんですが、私自身、正直点を取ることにあまりこだわりがなくて、チームとして点をとれるなら別にいいや、なんて思うことも多かったです。
良い状態の選手がいる、自分の状態が悪ければ無理をしない、悪く言えば消極的なプレーばかりでした。でも、そのようなプレーばかりを選んでいては、何も起きないことを昨シーズン身をもって感じました。
だからこそ、今シーズンは、自分が一番貪欲にゴールに向かっていく姿勢を見せ続け、ここぞというときに仕事ができる強さを身につけたいと思います。
きれいなゴールじゃなくていい、上手いって言われるプレーじゃなくていい
地味で目立たないことでも自分のためにチームのために全うする
最高の瞬間をみんな一度でも多く味わうために、今シーズン、自分の弱さと向き合い続けたいと思います。
そして、「負けない」ではなく「勝つ」集団になります。
2つ目は、ピッチに立てることが当たり前ではないということです。
それに気づかされたのが後期の帝京平成大学戦です。
中断明け、スタメンから外れることが増えて、焦り、苛立ち、迷走の日々が続いていました。その現実を受け入れられず、自分でもどうしていいかわからない、かといって誰かに話そうともせず、親に電話で泣き言ばかり言っていました。
ただ、出場機会は減っていても、途中から試合に出られていたこともあり、心のどこかで「少しは出られるだろう」という甘い考えがあったのだと思います。
試合には出られていたのに、チャンスをもらえていない人、リハビリ組からしたら自分は贅沢な悩みだったなと思います。ごめんなさい。
こんな甘い考えを見透かされたかのように、この日90分間私の名前は呼ばれませんでした。
「ピッチに立てることが当たり前ではない」
大学2年間のほとんどをベンチで過ごしていた私が痛いほどわかっていたはずなのに、出場機会が増え、忘れかけていた感覚でした。
自分がピッチに立てるということは、その分出られない人がいる。
だからこそ、ピッチに立つ以上は見ている人を納得させるプレーをすること、筑波大学女子サッカー部を代表する覚悟と責任をもって戦う義務があります。
そして、今シーズンは最高学年として、ピッチ内外問わず、より強い覚悟と責任が求められます。
頑張っていればOKではなく、姿勢で結果で示していく必要があります。
その覚悟と責任が自己満足で終わらないよう、目を背けたくなるようなことであっても不器用なら不器用なりにチームと向き合い、自分にできる形で引っ張っていきたいと思います。
最後に、
冒頭でも述べたように、昨シーズンは「変化の年」であり、その中で筑波としての戦い方、個人としてどうあるべきかの軸を作り上げることができたと感じています。
だからこそ、今シーズンは「進化」が問われます。
昨年は運良くうまくいっていたことも実力がないと2回目はありません。
その分、本当に厳しい、難しいシーズンになると思います。
でも、みんなとならできるという自信もあります。
1つ1つみんなで目標を達成していこう。
そして、
私たちが今シーズンも強豪ひしめく関東一部の舞台で戦えること、インカレ出場のチャンスをいただけているのは、どんなに苦しいシーズンでも「一部の座」を守り抜いてきた先輩方のおかげです。
毎年、「インカレ○○」というようなインカレありきの目標を立てていますが、その目標が立てられることは当たり前ではありません。
この感謝の気持ちを忘れず、仲間とともに一歩ずつ前進し、良いチームを創り上げていきたいと思います。
泣いても笑っても、もう「次」はありません。
全身全霊をかけて闘います。
#25 平澤青季

〈執筆者プロフィール〉
平澤 青季(ひらさわ はるき)
学年:3年
学群・学類:体育専門学群
コートネーム:リロ
前所属チーム:花咲徳栄高等学校
新4年の平澤青季(#25 リロ)です。
今年は生えてきた親知らずに苦しめられたおかげで正月太りせずに始動日を迎え、大変良いスタートがきれることをうれしく思います。(笑)
まあ、そんなことはさておき、、、
遂に、2025シーズンが始まります。
チームのことについてはおそらく三役のみんなが書いてくれているはずなので、私は昨シーズンの振り返りをしつつ、今シーズン自分がどうありたいかをありのままの姿で書かせていただければと思います。
-----------------------------------------------------------------------------------------------
激動の2024シーズン
個人としてもチームとしても大きな変化があった年。
苦しみながらも一歩ずつ着実に前に進み、多くの気づきを得ました。
そして、その多くが私を改めて原点に立ち返らせてくれるようなものでした。
1つ目は、サッカーの楽しさ、点が入ったとき、試合に勝ったときの嬉しさです。
普通にサッカーをやっている人なら当たり前のことかもしれませんし、何をいまさらって思うかもしれません。今思えば、サッカーを嫌いにはなってはないけれど、薄れてしまっていた感情だったのだと思います。
大学に入ってからの2年間、チームの主力にはなれず、「いつもベンチにいる人」でした。メンバーに入っても、「どーせ出ないだろう」というどこか諦めた感じでアップをしているのが日常で、チームが点を取っても、試合に勝っても、素直には喜べないし、どこか疎外感を感じていました。
自分が主戦場として戦っていた関東リーグは負けるのが当たり前。0-1で負けても、負けているのに「頑張った、良い試合だった」と言われるような、勝つこととは無縁の2年間でした。
そんな中、昨シーズンは監督の勧めもあり、心機一転CBからFWにポジションを変更し、活動することが多くなりました。ありがたいことに、関カレでも出場機会をいただけることが増え、気づいたことがあります。
今までできなかったことができるようになる楽しさ
点が入ったときのみんなが自分のことのように喜び、かけ寄ってくる瞬間
お互いの意図があって点を決めたときのハイタッチ
相手の怒濤の攻撃に耐えて、耐えて、耐えまくって、ちょっと時間を稼いだりなんかして、試合終了の笛が鳴ったときのグラウンドに響き渡る歓声
この瞬間が好きなんだなと。
だから、今シーズン、この瞬間を一度でも多く味わいたいです。
FWをやっておいてなんですが、私自身、正直点を取ることにあまりこだわりがなくて、チームとして点をとれるなら別にいいや、なんて思うことも多かったです。
良い状態の選手がいる、自分の状態が悪ければ無理をしない、悪く言えば消極的なプレーばかりでした。でも、そのようなプレーばかりを選んでいては、何も起きないことを昨シーズン身をもって感じました。
だからこそ、今シーズンは、自分が一番貪欲にゴールに向かっていく姿勢を見せ続け、ここぞというときに仕事ができる強さを身につけたいと思います。
きれいなゴールじゃなくていい、上手いって言われるプレーじゃなくていい
地味で目立たないことでも自分のためにチームのために全うする
最高の瞬間をみんな一度でも多く味わうために、今シーズン、自分の弱さと向き合い続けたいと思います。
そして、「負けない」ではなく「勝つ」集団になります。
2つ目は、ピッチに立てることが当たり前ではないということです。
それに気づかされたのが後期の帝京平成大学戦です。
中断明け、スタメンから外れることが増えて、焦り、苛立ち、迷走の日々が続いていました。その現実を受け入れられず、自分でもどうしていいかわからない、かといって誰かに話そうともせず、親に電話で泣き言ばかり言っていました。
ただ、出場機会は減っていても、途中から試合に出られていたこともあり、心のどこかで「少しは出られるだろう」という甘い考えがあったのだと思います。
試合には出られていたのに、チャンスをもらえていない人、リハビリ組からしたら自分は贅沢な悩みだったなと思います。ごめんなさい。
こんな甘い考えを見透かされたかのように、この日90分間私の名前は呼ばれませんでした。
「ピッチに立てることが当たり前ではない」
大学2年間のほとんどをベンチで過ごしていた私が痛いほどわかっていたはずなのに、出場機会が増え、忘れかけていた感覚でした。
自分がピッチに立てるということは、その分出られない人がいる。
だからこそ、ピッチに立つ以上は見ている人を納得させるプレーをすること、筑波大学女子サッカー部を代表する覚悟と責任をもって戦う義務があります。
そして、今シーズンは最高学年として、ピッチ内外問わず、より強い覚悟と責任が求められます。
頑張っていればOKではなく、姿勢で結果で示していく必要があります。
その覚悟と責任が自己満足で終わらないよう、目を背けたくなるようなことであっても不器用なら不器用なりにチームと向き合い、自分にできる形で引っ張っていきたいと思います。
最後に、
冒頭でも述べたように、昨シーズンは「変化の年」であり、その中で筑波としての戦い方、個人としてどうあるべきかの軸を作り上げることができたと感じています。
だからこそ、今シーズンは「進化」が問われます。
昨年は運良くうまくいっていたことも実力がないと2回目はありません。
その分、本当に厳しい、難しいシーズンになると思います。
でも、みんなとならできるという自信もあります。
1つ1つみんなで目標を達成していこう。
そして、
私たちが今シーズンも強豪ひしめく関東一部の舞台で戦えること、インカレ出場のチャンスをいただけているのは、どんなに苦しいシーズンでも「一部の座」を守り抜いてきた先輩方のおかげです。
毎年、「インカレ○○」というようなインカレありきの目標を立てていますが、その目標が立てられることは当たり前ではありません。
この感謝の気持ちを忘れず、仲間とともに一歩ずつ前進し、良いチームを創り上げていきたいと思います。
泣いても笑っても、もう「次」はありません。
全身全霊をかけて闘います。
#25 平澤青季

〈執筆者プロフィール〉
平澤 青季(ひらさわ はるき)
学年:3年
学群・学類:体育専門学群
コートネーム:リロ
前所属チーム:花咲徳栄高等学校
コメントフォーム