2025年01月14日
結局最後は気持ち #30 山口かの子
こんにちは。
4年の山口かの子です。
素直に自分の心の中を書くのは恥ずかしくて、いつも悩んだ末に結局無難な文章に直してしまうのですが、自分のことを書く最後の引退ブログなので書いてみようと思います。ブログあるあるの、拙い文章ですが〜、のくだりを私もします。
本当に拙い文章なので最後まで読まなくても大丈夫です。
私が筑波大学女子サッカー部で4年間過ごして得た知見は、「結局最後は気持ち」です。
筑波大学に4年間通って、しかも「いっちゃん大事なんは技術やろ。」と思っていた1年生の私からは考えられない結論ですが、結局気持ちでした。(昔の私を知っている人は驚くと思います。)
私の中で最も重要だったのは「試合にスタメンで出る」ことでした。これは4年間変わらず、自分を動かす大きな大きな原動力でした。だから、とても感情の波が大きかったなと思います。とにかく試合に出たくて、怪我をしてもトレーナーさんに「監督には言わないでください」と無理を言って離脱しなかったり、木曜日の練習でのゲームで、メンバーが貼ってあるボードを見る度に一喜一憂したり…。自分で自分を苦しめていたなと今では思います。
4年生になって特に、自分のプレーをすること以上に試合に出ることを意識していました。たくさん走って、高い強度で守備をして、ボールを失わずにプレーする。小さい頃からドリブルが得意で、大好きで、ずっと自分でボールを持っていたかったのに、いつしか後ろ向きなプレーが増えていました。正直、ボールを持つのが怖くなって、失いたくなくて、試合に出られなくなるのが怖かったです。
初めに書いた、「結局最後は気持ち」というのは、正確に言うと、自分を信じ続ける力です。目先の利益に飛び付かず、自分が大事にしたいことを、すぐに結果が出なくてもやり続ける。私にはその力が足りなかったなと4年間を振り返って思います。自分の武器を信じて、ボールを奪われても、たとえ試合に出られなくてもやり続けることができれば、消極的なプレーで試合に出るよりももっともっと良い景色が見えていたはずです。もっともっと思いっきり大好きなドリブルができていたんだろうなと思います。そして、もっともっとチームに必要な選手になれていたんだろうなと思います。
少し暗い話(?)をしてしまいましたが、結局私はサッカーのことが本当に本当に、ほんっとうに大好きですので安心してください。うまくいった試合も練習も全然ないし、サッカーって99%は上手くいかないし、なかなか上手くなれないし、勝つのも本当に難しい。けど、たまにある上手いプレーのせいで、たまにある嬉しすぎる勝利のせいで、サッカーが本当に大好きです。自信を持ってプレーできなくなったし、いきいきとプレーできなくなったけど、結局好きです。
もうひとつ、筑波大学女子サッカー部に入って良かったことは、アツくて真面目でストイックで優しい人たちと出会えたことです。女サカのことが本当に大好き(実は女サカ愛がとても強いです)だし、こんなにも良い集団は後にも先にもないなと思います。
誰かがもがいている時、絶対に見放さないし、道を踏み外しそうになった時には正面から叱ってくれる。4年間散々考えてきた「女サカらしさ」は、所属している人が変わっていっても、いつの時代でも残り続ける、正面から向き合える真摯さにあるのかなと思います。全員が女サカの1人であるという意識を持ち、より良くしようと動くことができる。そしてお互いを認めて尊重し合えるような集団だからこそ、この組織のために頑張りたい、誰かの力になりたいと思えました。
「かののドリブル見せたって〜(関西弁)」と言ってくれる後輩、試合前に不安な顔をしている私の背中を叩いてくれる後輩、「かのさんがいっちゃんおもろい」とか言ってくれる後輩(笑)優しい優しいみんなのおかげで頑張ろうって思えました。本当に本当にありがとう。
あとは、7人の同期。
寒いダジャレを言うけど、自分の目標に真っ直ぐ進める人
強い意志を持って、自分の信じる道を突き進むことができる人
アツすぎて、私の家の前で待ち伏せして言葉をかけてくれる人
本当に心が綺麗で優しくて、常に頑張り続けられるあんぽんたん
肩がゴッツくて私のことが大好きで、女サカのことを1番に考えて動ける人
難しい立場ながらも自分ができることを見つけて全うしてくれる人
しんどい顔を見せずに、やるべきことをやり続けてしっかりと結果を出す人
心の底から尊敬できるみんなと過ごすことができた4年間は、ありきたりな言葉になるけど、宝物です。大好き、ありがとう。
いつかの集中応援での「〇〇を食べ物で例えるなら?」というお題で書く掲示物に、希咲(#27菅野希咲)が私のことを青りんごと書いてくれました。
「りんごの芯のように太くて固い芯を持っている。生でも煮ても焼いても消えない存在感がある。王道を外したがる感じがりんごじゃなくて青りんご。」
頑固かつ素直に、煮られても焼かれても、消えない芯をもった人でありたい。自分に素直に、弱さを認めて、目を背けずに。この4年間で得られたのは輝かしい功績でもなんでもないけれど、自分が大切にすべきことに気づくことができました。
4年間辞めなくて本当によかったです。ありがとうございました!
山口かの子(#30 もも)



<執筆者プロフィール>
山口 かの子(やまぐち かのこ)
学年:4年
学群・学類:体育専門学群
コートネーム:もも
前所属チーム:ヴィスポさやま、泉陽高校サッカー部
4年の山口かの子です。
素直に自分の心の中を書くのは恥ずかしくて、いつも悩んだ末に結局無難な文章に直してしまうのですが、自分のことを書く最後の引退ブログなので書いてみようと思います。ブログあるあるの、拙い文章ですが〜、のくだりを私もします。
本当に拙い文章なので最後まで読まなくても大丈夫です。
私が筑波大学女子サッカー部で4年間過ごして得た知見は、「結局最後は気持ち」です。
筑波大学に4年間通って、しかも「いっちゃん大事なんは技術やろ。」と思っていた1年生の私からは考えられない結論ですが、結局気持ちでした。(昔の私を知っている人は驚くと思います。)
私の中で最も重要だったのは「試合にスタメンで出る」ことでした。これは4年間変わらず、自分を動かす大きな大きな原動力でした。だから、とても感情の波が大きかったなと思います。とにかく試合に出たくて、怪我をしてもトレーナーさんに「監督には言わないでください」と無理を言って離脱しなかったり、木曜日の練習でのゲームで、メンバーが貼ってあるボードを見る度に一喜一憂したり…。自分で自分を苦しめていたなと今では思います。
4年生になって特に、自分のプレーをすること以上に試合に出ることを意識していました。たくさん走って、高い強度で守備をして、ボールを失わずにプレーする。小さい頃からドリブルが得意で、大好きで、ずっと自分でボールを持っていたかったのに、いつしか後ろ向きなプレーが増えていました。正直、ボールを持つのが怖くなって、失いたくなくて、試合に出られなくなるのが怖かったです。
初めに書いた、「結局最後は気持ち」というのは、正確に言うと、自分を信じ続ける力です。目先の利益に飛び付かず、自分が大事にしたいことを、すぐに結果が出なくてもやり続ける。私にはその力が足りなかったなと4年間を振り返って思います。自分の武器を信じて、ボールを奪われても、たとえ試合に出られなくてもやり続けることができれば、消極的なプレーで試合に出るよりももっともっと良い景色が見えていたはずです。もっともっと思いっきり大好きなドリブルができていたんだろうなと思います。そして、もっともっとチームに必要な選手になれていたんだろうなと思います。
少し暗い話(?)をしてしまいましたが、結局私はサッカーのことが本当に本当に、ほんっとうに大好きですので安心してください。うまくいった試合も練習も全然ないし、サッカーって99%は上手くいかないし、なかなか上手くなれないし、勝つのも本当に難しい。けど、たまにある上手いプレーのせいで、たまにある嬉しすぎる勝利のせいで、サッカーが本当に大好きです。自信を持ってプレーできなくなったし、いきいきとプレーできなくなったけど、結局好きです。
もうひとつ、筑波大学女子サッカー部に入って良かったことは、アツくて真面目でストイックで優しい人たちと出会えたことです。女サカのことが本当に大好き(実は女サカ愛がとても強いです)だし、こんなにも良い集団は後にも先にもないなと思います。
誰かがもがいている時、絶対に見放さないし、道を踏み外しそうになった時には正面から叱ってくれる。4年間散々考えてきた「女サカらしさ」は、所属している人が変わっていっても、いつの時代でも残り続ける、正面から向き合える真摯さにあるのかなと思います。全員が女サカの1人であるという意識を持ち、より良くしようと動くことができる。そしてお互いを認めて尊重し合えるような集団だからこそ、この組織のために頑張りたい、誰かの力になりたいと思えました。
「かののドリブル見せたって〜(関西弁)」と言ってくれる後輩、試合前に不安な顔をしている私の背中を叩いてくれる後輩、「かのさんがいっちゃんおもろい」とか言ってくれる後輩(笑)優しい優しいみんなのおかげで頑張ろうって思えました。本当に本当にありがとう。
あとは、7人の同期。
寒いダジャレを言うけど、自分の目標に真っ直ぐ進める人
強い意志を持って、自分の信じる道を突き進むことができる人
アツすぎて、私の家の前で待ち伏せして言葉をかけてくれる人
本当に心が綺麗で優しくて、常に頑張り続けられるあんぽんたん
肩がゴッツくて私のことが大好きで、女サカのことを1番に考えて動ける人
難しい立場ながらも自分ができることを見つけて全うしてくれる人
しんどい顔を見せずに、やるべきことをやり続けてしっかりと結果を出す人
心の底から尊敬できるみんなと過ごすことができた4年間は、ありきたりな言葉になるけど、宝物です。大好き、ありがとう。
いつかの集中応援での「〇〇を食べ物で例えるなら?」というお題で書く掲示物に、希咲(#27菅野希咲)が私のことを青りんごと書いてくれました。
「りんごの芯のように太くて固い芯を持っている。生でも煮ても焼いても消えない存在感がある。王道を外したがる感じがりんごじゃなくて青りんご。」
頑固かつ素直に、煮られても焼かれても、消えない芯をもった人でありたい。自分に素直に、弱さを認めて、目を背けずに。この4年間で得られたのは輝かしい功績でもなんでもないけれど、自分が大切にすべきことに気づくことができました。
4年間辞めなくて本当によかったです。ありがとうございました!
山口かの子(#30 もも)



<執筆者プロフィール>
山口 かの子(やまぐち かのこ)
学年:4年
学群・学類:体育専門学群
コートネーム:もも
前所属チーム:ヴィスポさやま、泉陽高校サッカー部