2021年02月04日

宝物 (小平真帆/4年)

こんにちは。
小平真帆(#2りん)です。

4年間で何度かブログを書かせていただきましたが、ついに最後のブログを書く時が来てしまいました。
4年間を振り返っての想いや今までの感謝を、心を込めて書きたいと思います。

まず、2020シーズン、未曾有の事態に直面する中、私たちがサッカーをできる環境を作ってくださった方々、リーグ戦や大会を開催するために尽力してくださった方々、試合を直接見ていただくことのできない状況の中でも応援、ご支援をしてくださった方々に心から感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。


筑波大学女子サッカー部で過ごした4年間は、私にとって一生の宝物です。
この上ないほどありきたりな表現ですが、出会った仲間、過ごした時間、積み重ねた経験、たくさんの感情、全てが一生の宝物になりました。

とにかく必死だった1年生。
喜びや感動、悔しさや情けなさ、様々な感情と共に、あっという間に1年が過ぎました。
なかなか結果が出ない中、チームのみんながやっとの想いで、必死で掴み取った勝利の瞬間、自分がピッチに立てなかったことが悔しくて涙が堪えられなかった日がありました。
そんな自分勝手だった私に、先輩方や同期、スタッフの方々は寄り添ってくれました。
その日のことは、申し訳なさと共に今でも鮮明に覚えていますが、同時に、チームのために力を尽くせる人、チームの力になれる人になろうと心に誓ったこともはっきりと覚えています。

学ぶことばかりだった2年生。
自分が未熟過ぎて、仲間と衝突することもありました。
自分の小ささ、仲間の強さを知りました。
学んだことが多過ぎてここに書き切ることはできませんが、仲間と、チームと、自分と、サッカーと、「向き合う」ことそれ自体や、その大切さを学びました。
仲間が別会場から結果を伝えてくれて、大学リーグ2部での「優勝」が決まり、歓喜に包まれた瞬間は、一生忘れない光景です。

上級生として臨んだ3年生。
目標を達成するため、チームで笑うためにガムシャラに取り組んだ1年でした。
上級生となり、今までとは少し違った視点で、チームや仲間のことを考えるようになった気がします。
もちろんうまくいかないことも多くありましたが、インカレに出場することができ、チームとして、個人として、紆余曲折がありながらも着実にステップアップしてきたことに喜びも感じました。

そして、最上級生となった4年生。
この1年は、とにかくしんどくて、苦しくて、でも、本当に楽しくて、幸せで、言葉で表現することが難しいです。

コロナの影響で、つくばフェスティバルや合宿が次々と中止になり、活動すらできない日々があり、思い描いていたシーズンにはなりませんでした。
今までに感じたことのないもどかしさや不安が襲いかかりましたが、今できることに全力で取り組む仲間や、ここで立ち止まっていてはダメだと背中を押してくださるスタッフの方々のおかげで、前に進むことができました。
当たり前だと思っていたサッカーのある日常が当たり前ではなくなった分、みんなとグラウンドで再会できた時、再び筑波のユニホームを着て試合ができた時、リーグや大会の開催が決まり、思い切りサッカーができた時の喜びは、想像を遥かに上回るものでした。
最後は悔しい結果になりましたが、厳しいシーズンだった中で、目標を達成する最高の瞬間を味わい、仲間とその喜びを分かち合うこともできました。

正直、主将として、チームに対して何ができたのか、何を残すことができたのかは、自分では分かりません。
「もっと上手かったら」、「もっと強かったら」、「もっと器用だったら」と、自分に対して腹が立つことばかりでした。
自分の弱さをなかなか打ち破れずに、チームを引っ張る立場の自分が、逆に引っ張ってもらってばかりでした。
それでも、大好きなみんなとサッカーができること、一緒に過ごせることが本当に幸せだったし、大好きなチームで主将を務められたことが本当に幸せでした。
チームや仲間への愛と感謝を胸に、どんなにカッコ悪くても、目の前の一瞬一瞬に全力で向き合ってやり切ったことだけは、胸を張って言えるかなと思います。

筑波大学女子サッカー部での4年間、
大好きなサッカーがもっと大好きになって、数えきれないほど笑って、感情が爆発するような歓喜の瞬間を最高の仲間と味わえて、何よりも、尊敬できる、出会えて良かったと心から思える仲間や指導者の方々に出会えて、何にも代え難い時間でした。

「あの時こういう言葉を選べていたら」、「あの時こうするべきだった」という後悔もたくさんあります。その後悔は、今でも決して忘れていないし、全てが宝物と言いながら、後悔だけは、今はまだ宝物とは言えません。
ですが、時間は戻ってこないし、言葉や行動をなかったことにすることは絶対にできません。
だから、うまく言葉にはできませんが、後悔と向き合いながら、その後悔を、誰かの笑顔に繋がる優しさや強さに変えたいと思います。


最後に、
15年の競技人生に一つの区切りを付けた今、一番伝えたいことは、何よりも「感謝」です。

先輩の皆さん。
こんな自分に優しくしてくださって、色々なことを教えてくださって、ありがとうございました。
離れた場所からでも応援してくださり、とても励みになり、力になりました。

後輩のみんな。
いつも力や笑顔をくれてありがとう。
何があっても信じてくれて、付いてきてくれてありがとう。
今までもこれからも、かわいくて仕方がない存在です。

スタッフの皆さん。
最後まで見捨てずに、温かく、時に厳しく指導してくださりありがとうございました。
色々な人に自慢したくなるような最高のスタッフさんと共に闘えて、本当に幸せでした。

ここまで関わってくださった全ての仲間や指導者の皆さん。
多分、ここまでサッカーをやってきて、思うようなプレーができることよりも、「ごめん」と言うことや思うことの方が圧倒的に多かったです。それでも、今もサッカーが大好きでいられるのは、そして今の自分があるのは、サッカーや勝負の楽しさ、仲間と共に高みを目指す喜び、努力の大切さなど、本当にたくさんのことを教えてくれた、また、壁にぶつかったり、岐路に立たされたりする度に背中を押してくれた、仲間や指導者の方々のおかげです。
本当に出会いに恵まれた15年でした。
出会いの一つ一つが宝物です。

ずっと1番のサポーターでいてくれた家族。
何から何までサポートしてくれて、時に強く当たってしまっても受け止めてくれて、好きなことを好きなだけさせてくれて本当にありがとう。
最後の1年はなかなか試合を見てもらえなくて、それだけは少し心残りだけど、悔いなくサッカーをやり切れたのは間違いなく家族のおかげです。
ここから、どれだけ時間がかかっても返せないかもしれないけど、できる限りの恩返しができたらなと思っています。

同期のみんな。
真っ直ぐで、芯が強くて、真面目で、優しくて、包容力の塊で、ストイックなみんなが同期で本当に良かった。
最初から良い関係が築けたわけではないし、ほんとに色んなことがあった。
でも、私は、苦楽を共にするのがみんなだったから頑張れたよ。
みんなには、絶対的な信頼を寄せています。
大好きです。これはもう、愛です。
本当にありがとう。


唯一無二の宝物である今までの経験と出会いを誇りに、感謝の気持ちを胸に、挑戦のフィールドが変わっても学び続け、成長し続けたいと思います。

筑波大学女子サッカー部のさらなる成長と飛躍は、胸を張って自慢できるかわいい後輩たちに託します。
これからも、筑波大学女子サッカー部への温かいご支援ご声援を、何卒よろしくお願い致します。


最後のブログも長くなってしまいましたが、読んでいただきありがとうございました。


#2 小平真帆(りん)
宝物 (小平真帆/4年)

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Posted by 筑波大学女子サッカー部 at 18:37│Comments(0)2020引退ブログ2020
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