2024年01月06日
立ち上がリーヨ #18 森下遥菜
「もっと自信を持ってプレーしなよ。」
4年間で何回聞いた言葉でしょうか。
こんにちは。森下遥菜(#18 カイ)です。
日頃より筑波大学女子サッカー部を応援していただき、ありがとうございます。
インカレでは優勝が決まろうとしている中、女サカはあっという間に今シーズンが終わり、引退ブログを書く時期になりました。
拙い文章ですが、これまでの想いを綴りましたので一読していただけますと幸いです。
まず私の大学入学までの経歴を簡単に言うとこのような感じです。
小学校:イナズマイレブンに憧れてサッカーを始める
中学校:サッカーを続ける環境がなく、バスケ部に入部
高校 :県立高校の女子サッカー部に入部
これを見て分かる通り、私はサッカー一筋!の人生を歩んできたわけではありません。大学でもサッカーを続ける気は全くありませんでした。
それでも高校2年生の頃、県トレセンに選抜していただきました。普段は味わうことのできないレベルの中でサッカーをすることで、どれだけ成長できるだろう、と期待を膨らませて参加したトレセンでしたが、そこでは自分のレベルの低さを痛感しただけでした。
そこからは部活に戻っても一つパスがずれただけで、一つトラップをミスしただけで「これじゃダメだ。他では通用しない。」そんな気持ちに陥ってしまい、いつしかサッカーをすることが怖くなっていました。
私はその状況に耐えることができず、監督にお願いしてトレセン活動を途中で辞退させていただきました。
そこから、今まで通りのサッカーをすることはできましたが、心のどこかにずっと後悔が残っていました。
「あの時、嫌でも続けていたらもっと上手くなれたのだろうか。」
この後悔の答えを見つけるために、国立で唯一関東大学女子サッカーリーグ1部に所属しているという、あえてレベルの高い筑波大学への進学を決めました。
普段からふざけていてヘラヘラしている私ですが、ピッチに立つと一転して…
萎縮します。
スタッフ・先輩・同期のみんなからも「もっと自信を持ってプレーしなよ。」と何度も言われました。ピッチ外ではうるさいからこそ余計に。
「上手だったらもっと堂々とプレーしてるよ!」
心の中で毎回言い返していました。
でも図星です。
1年生の時から自分がしたいサッカーというのはなく、とにかく周りに合わせてプレーをしていました。
試合に出たいという思いも、正直強くはありませんでした。試合に出れたとしても弱腰で、とにかくミスはしないようにと怯えながらサッカーをしていました。
それでも周りに助けられて2年生の頃まではなんとか上手くできていました。
試合に出てゴールも決めたし、チームとしてもインカレ3位という結果を残したし。
しかし3年生という上級生の立場になったら、そうもいきません。引っ張ってもらう立場から引っ張る立場になっていきました。
それでも私はまだ不安げにプレーしていました。
そして昨シーズンは、入部から3年目にして初めてインカレ出場を逃しました。また皇后杯の本戦では、怪我により、4年生の引退をスマホの画面で見届けました。
本当に悔しかった。
自分たちの代では絶対にインカレに出て優勝する、そう心に決めました。
ただ私は、自分が試合に出て優勝する、と意気込んでいたというよりは、上手い人ばかりだしみんなならいける、と考えており、そのみんなに私を含んではいませんでした。
そんな気持ちが見透かされていたのだと思います。
今シーズン、チームとしてなかなか勝つことができていなかった状況で、4年生がそんな態度でいいの?と怒られました。
「だって上手じゃないもん。」また一瞬自分の中で言い返そうとしましたが、やめました。
そうじゃない。
「こんな自分でもやれることは山ほどある。」
同期ともたくさん話して、その時から意識が変わったと思います。
味方と合わせながらも意思をきちんと伝えたり、少しずつしたいプレーも増やしたりして、自分らしくサッカーをするようになったと思います。
自分が試合に出て勝ちたい、出られなかったら悔しい、そういった気持ちも芽生えるようになりました。試合に出るときは常に緊張していましたが(笑)。
それからは「自信」という言葉もあまり聞かなくなりました。
それでも今シーズンの結果は、昨年と同様にインカレ出場を逃した上、皇后杯本戦出場もなし。
4年間で一番ひどい結果でした。
チームとしてもっと上を目指せたとは思います。
悔しい気持ちももちろんあります。
でも、後悔はありません。
それはきっと、自分がやるんだという想いで、勝利を目指し続けることができるようになったからだと思います。
逃げ出したいと思う時期もありましたが、周りに支えられ、高校の時の後悔を晴らすこともできました。
『大学でサッカーが上手くなった』と『自信』を持ってそう言えます。
私の想いはこれくらいにしておいて、最後に自分が何か行動をするとき、常に心に持っている言葉だけ伝えて終わります。
『the gift is what you get by givin' more than you receive.』
Blueの「The Gift」という曲の歌詞の一部で、友人から教えてもらった曲です。
『本当のギフトとは、受け取ることよりも与えることで得られるものだ。』
サッカー自体とは少しずれてしまいますが、全てにおいて選手主体の部活動だったからこそ、大事にしていた言葉です。
何かすることで笑顔になる、助けられる人がいる、そう思って何事にも取り組んでいました。
そして女サカはみんな、特に同期はこういう人ばかりでした。
だからこそ4年間やり遂げられたのだと思います。
スタッフさん、先輩、後輩、同期、
そしてこの選択を尊重し、いつでも一番近くで応援してくれていた家族。
全ての周りの環境に恵まれました。
本当にありがとうございました。
後輩はまたすぐ目の前に次のシーズンが控えています。
みんなからはインカレ出場、そしてそれ以上の活躍の報告を今度は普通の『ギフト』としてもらえたらなと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今後とも筑波大学女子サッカー部への変わらぬご声援をよろしくお願いいたします。
#18 森下遥菜



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