こんにちは。

体育専門学群1年の半田佳苗(#29 ロー)です。

受験生の皆さん共通テストまで残り2ヶ月となり、焦りを感じている時期だと思いますが、今まで取り組んで来たことに自信を持って最後まで諦めずに頑張ってください。疲れも溜まっていると思うので、勉強の合間に息抜きとして読んでいただけたら幸いです。

ここからは二次試験(実技試験と論述試験)の詳細と対策を紹介します。私は、主選択はサッカー、副選択は陸上競技の1500mで受験しました。試験当日のスケジュールに沿って説明していきますのでぜひ参考にしてください。


1日目
午前【論述試験】
<出題形式>保健分野2題(150字1題、250字1題)、体育分野2題(150字1題、250字1題)
<試験時間>60分
<対策>
私は論述試験の対策を本格的に始めたのは共通テストが終わってからでした。実技試験の対策と私立大学の入試対策と並行して勉強していました。主な勉強方法としては教科書の太文字の部分をノートにまとめて知識をインプットし、過去問などでアウトプットすることを意識していました。私は大修館書店の現代高等保健体育(学校で配布されたもの)と同じく大修館書店の最新高等保健体育(教科書販売店で購入したもの)という2冊の教科書を使って対策していました。基本的には学校で配布された教科書1冊で充分ですが、それぞれの教科書で使って良かったと思う点があったので個人的には2冊を使った価値があったと感じています。現代高等保健体育はフォーマルな文体で書かれていて、より細かい知識が書かれています。一方、最新高等保健体育はカジュアルな文体で書かれていて、イラストが多く使われていてわかりやすいです。また、各単元の最初にまとめとして使える練習問題のようなものが書かれていたので、それを活用して説明する練習をしていました。論述試験では知識が暗記できているかがとても重要なので、インプットだけでなくアウトプットも必ず行うことを意識すれば、試験当日も焦ることなく自信を持って臨めると思います。


午後【主選択:サッカー】
<試験内容>
・パス
渡されたビブスの番号の順で二人組になり、センターサークル幅の距離でパスを2回行いました。

・ドリブルシュート
ジグザグに置かれたコーンの外側を通るようにドリブルからのシュートを2回行いました。ドリブルは滑らかにシュートは力強く打つことがポイントです。

・4対2のボール回し(1分×3セット)
鬼は時間交代で順番に全員で行いました。守備の時はペアになった人と2人で奪いきれるようにコミュニケーションを取ることが重要だと思います。

・ゲーム(5分×3セット)
受験者が12人だったため、6対6のミニゲームを行いました。

サッカーは男子と同じ時間で行われるため、待ち時間が少し長いです。私たちの試験日は雨が降っていたため、とても寒かったです。雨の場合は待ち時間の時に着る防寒着などがあってもいいかもしれません。サッカーは、採点基準が他のスポーツに比べると明確ではないため、対策が難しいと思いますが、どれだけ自分のプレーに自信を持って積極的にプレーできるかが重要だと感じたので、自分が今まで努力してきたことに自信を持って悔いのないようにプレーしてほしいと思います。


2日目
午前【副選択:陸上競技1500m】
<試験内容>
順番は1500m→100m→400mの順で行われました。男子が10人ずつで3レース行われて、その後に女子は10人1レース行われました。アップ時間はちゃんとトラックを使用できたのは30分程度で、男子のレースが終わるまでトラックの端を使ってアップできました。400m、800m、1200mの通過タイムは試験官が読み上げてくれますが、最後のタイムは教えてもらえないので、練習からどのくらいで走ればどのくらいのタイムが出るのか意識して感覚をつかんでおくことは重要だと思います。
<対策>
私が本格的に1500mの練習を始めたのは共通テストの後からでした。共通テスト後に学校が実技試験の補講をしてくれたため、陸上部の顧問の先生にメニューを作成してもらい、そのメニュー通りに練習していました。


メニュー例
①インターバル
200m36秒で走る→200m2分目安でジョグを10セット
②インターバル
400m80秒で走る→200m2分目安でジョグを8セット
③インターバル
1000mを3分40秒で走る(400m88秒を守る)→400mをゆっくりジョグ又は歩くのを3セット
④レペティション
200mを34秒で走る→5分完全休息を8セット
⑤レペティション
400mを78秒で走る→5分完全休息を6セット
⑥実践タイムチェック
700mを1500mの目標タイムを基に決めたタイムで走る→10分レスト→400mを76秒以内で走る
⑦タイムトライアル
1500m走る


これらのメニューから日ごとに一つ選び、20分ジョグと組み合わせて練習していました。週に2回はサッカーのチームの練習に参加し、週1回はオフ日としていたので、週4回でこれらのメニューを行っていました。⑦タイムトライアルは2週間に1回程度で行い、10日前に確認として行うのを最後とするのが良いと思います。前々日などの最後の調整としては⑥実践タイムチェックの700mのみを行う程度で十分だと思います。
ここまで対策の話をしてきましたが、練習することと同じくらい大事なことがあります。それは「レースシューズ」です。走る前に全員シューズのチェックを受けます。そこで厚底シューズやその他陸上競技規則に反するものを履いていたら、得点調整の対象となってしまうので本当に気をつけてください。スポーツショップなどで1500m対応のシューズを探せばあると思うので、本格的に練習を始める前に探してみてください。


私の場合、共通テストのリサーチがE判定だったので、二次試験で相当挽回しなければいけない状況でした。模試もずっとE判定だったので二次試験で挽回する覚悟はできていましたが、不安になりながら実技試験の対策をしていました。今、あの時を振り返ると最後まで諦めなくて良かったと本当に思います。受験勉強は本当に大変なことばかりです。時にくじけそうになることもありました。それでも筑波大学に入って女子サッカー部でプレーするというなりたい自分をイメージし続けたことが一番大きなモチベーションになったと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございました。苦しい時がたくさんあると思いますが、努力してきた自分自身が必ず味方になってくれると思います。自分を信じて、最後まで諦めずに共通テスト、二次試験に向けて頑張ってください。皆さんとお会いできる日を楽しみにしています!


半田佳苗(#29 ロー)





〈執筆者プロフィール〉
半田佳苗(はんだかなえ)
学年:1年
学群・学類:体育専門学群
コートネーム:ロー
前所属チーム:スフィーダ世田谷U-18
  
Posted by 筑波大学女子サッカー部 at 22:29Comments(0)2024 受験生応援企画2024