2023年01月13日

進むということ

こんにちは。
2022シーズン主務を務めさせていただきました体育専門学群4年の中戸川紗理と申します。
引退ブログを書くにあたり、改めて4年間を振り返り本当に多くの経験をしたことに気付きました。そのため、まとめることができるか自信はありませんが、最後までお読みいただければ幸いです。

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「今年は厳しいシーズンになる。」

シーズン始動前、何度も聞いた言葉だ。
2022シーズンは、主力選手が抜け、監督も変わり私たちから見ても難しいシーズンだった。
それでも、自分たちならできると意気込んでスタートを切った。

結果は、インカレベスト4どころかインカレの舞台に立つことも叶わなかった。
それでも、後悔はない。それは、濃すぎる4年間を過ごすことができたから。それに、成し遂げたことも沢山ある。



自分のことばかりを考えていた私に、大きな転機があった。フィールドプレーヤーとゴールキーパーを掛け持ちすることになったのだ。
当時は、色々な状況が重なり、とっくのとうにメンタルは麻痺していた。しんどい、苦しいと思ったら終わりだと思っていた。どうやって進めばいいかわからなくなっていた。

でも、それは誰だって同じだ。みんな進み方はわからない、それでも試行錯誤しながら一歩ずつ踏み出している仲間の姿を見て、できることを探した。

そんな時、もがきながらも進み続ける仲間に、初心者キーパーが必死に練習に取り組む姿勢、何点失点しても諦めない姿勢を見せることでチームに影響を与えることができると気付かされた。

プレーで見せることができなくても、姿勢で見せることができる。
自分なんかではなく、自分だからこそできることがあると。
それに気付いた時、一気に視界が開けた感じがした。今何をすべきか、それが分かった。

それは、今まで女サカを作り上げてきてくれた先輩方、どんな形であれ何事にも一生懸命な仲間、自分の時間を削って尽力してくれたスタッフさんがいたからだ。
自分もこのチームでできることがある、やらなければと思わせてくれた。


そして、集大成の4年生。
悩みに悩んだ結論は、ゴールキーパーに専念することだった。
大学サッカーは、キーパーで終わりにすると決めた。
フィールドへの未練や、立場など考えさせられることも多かったが、それよりも優先させたいことがあった。

自然と、自分本位ではなく、常に組織・チームのために最善の選択を考えるようになっていた。
決断をしなければいけない時は、「チームにとって何が良いのか」という基準で道を選ぶようになった。
それは、この4年間苦しくても辛くてもチームの目標のために動き続けてくれた仲間の姿を沢山見てきたから。

そして、主務という大きな役割を任せてもらい、どれだけ今まで先輩方が組織のために動いてくれていたのかということを目の当たりにし、自分も必死に組織のために何ができるかを考えた。
自分の仕事を全うすることはもちろん、周りに目を配り円滑な運営を目指す。
そして、4年生であり3役である以上オフザピッチだけではなく、オンザピッチでも引っ張っていかなくてはならない。

言葉にすると簡単だが、実際は本当に難しかった。
日々情勢が変わるコロナへの対応、代表学生としての責任と仕事、全部署の流れの把握、組織として進むための数多くの話し合いなど、多くのことを並行して行わなくてはならない。
どうやって人に頼ればいいのか、どうやって部員に同じ方向を向いてもらうのか、仕事に対して考え方を変えることから始まった。
何度も何度も他のシーズンと比べ落ち込んだりもしたが、歴代の主務の先輩をはじめ、多くの人に支えられたからこそ、たどたどしい足取りではあったが、なんとか進むことが出来た。

筑波は個ではなく、団結する必要がある。それは誰もが分かっていること。
そのためには、どれだけ組織に献身的になれるのか、組織のために、人のためにどれだけ動けるか、それが本当に大切だ。仲間を生かし、仲間に生かされて作っていく。誰かがやるのではなく、自分がやる。矛盾や痛みを抱えながらも、自分が折れてはいけない、少しでも筑波のためになるならという気持ちで進んできた。
そう思わせてくれたのは、このチームに関わる全ての人だった。

私にとって筑波は成長し続けることができる素晴らしい場所だった。
苦しくても現状をより良くするために考え続けることを辞めずに進み続けることに意味があり、その先にしか見えない景色があることを学んだ。



もう一つ真剣に取り組んできた学連の活動について触れたい。
学連では、幹事長として筑波大学だけではなく、様々な大学のメンバーとリーグや大会を作り上げた。
他大学との交流の中で本当に多くのことを学んだ。どこにいてもサッカーに真剣で、プレーで輝く選手のために基盤を作る活動を一生懸命に行なっている人たちがいた。
一つの試合、一つの大会を開催するために本当に多くの人が関わっていることを知った。
大学女子サッカーの頂点を決める大会、この大会をただ成功させるのではなく、女子サッカーの発展に繫げるということまで考えて、テーマ決めから運営まで行う。
誰も目先のことだけを考えていなかった。そして、関わる全ての人へのリスペクトを忘れていなかった。
そんな環境で活動ができること自体が恵まれていたし、そこで目標を達成するために、視野を広く持ち、何ができるかを常に考えることを学んだ。
全ての物事には背景があり、どのような場所でも必死に取り組んでいる人がいるからこそ成り立つものがある。
学連の活動を通して、見えなくなっていた当たり前を再認識し、その一員として努力した。そして、全員でリーグや大会を成功に導き、やり切ることが出来た。



筑波大学女子サッカー部や学連での様々な経験を通して、苦しくて大変なことからしか学べないことがあること、組織のために動くことで成し遂げることができるものがあることを学んだ。
今いる組織をより良くしたい、そしてその先の目標やビジョンを達成したい、その一心で頑張る仲間と共に歩んだ4年間。

シーズン開幕時のブログで書いた「最適化」を目指し続けることが出来たのではないか。日々、怒涛の毎日を過ごす中で、今いる組織にとっての最善を考え続けること、これが私が目指す「最適化」の答えだった。

どこまでも真っ直ぐな仲間と、真っ直ぐに駆け抜けたかけがえのない瞬間全てが財産だ。
その経験を糧に、一見どれだけ困難なことでも、基盤を見つめ直し、背景を見据え、目指す場所に向かって努力していきたい。そして、それは常に人のためでありたい。


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この4年間全てを書き切ることはできませんが、最高の仲間と、人のため組織のために努力する意味と意義を見つけ、みんなで形にすることが出来たと改めて感じることが出来ました。
最後になりますが、この4年間関わっていただいた全ての方に感謝を申し上げます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

今後とも筑波大学女子サッカー部へのご支援ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

#3 中戸川紗理



  
Posted by 筑波大学女子サッカー部 at 21:44Comments(0)引退ブログ20222022