2016年01月26日

お世話になりました。

17歳の夏休み。オープンキャンパスの前日に暇だった私は、中央図書館3階の窓際、筑波大学の中で一番大学っぽい石の広場と噴水がひととおり見渡せる席で一日中ぼーっと外を眺めていました(一応片手には参考書)。

入学してからの4年間はサッカーを中心に、というよりは、軸から隅、頭の先まで全部サッカー一色で、思い出すのはほとんど緑色のグラウンドかもしくは、リハマットの色か(笑)


引退して時間ができて、5年ぶりにその席に座りました。
特に傷が増えてるでもなく、景色が変わってるでもなくだったので、どっと既視感が迫ってきて、入学前あーこんなこと思ってたなあそんなこと考えてたなあと、やっぱりぼーっと外を眺めていました(片手にはスマホ)


それなのに自分ってあほだなあと思うのが、たった1ヶ月前の女サカでのことをみるみるうちに忘れていたこと。
らんに「引退するにあたってブログに書いてください」と言われた時、いやあどうだったかなあ、と大いに悩みました。


思い出そうと頑張ればきっとたくさん出てきますが、これ!というのは
やっぱり、最後から2番目の育成の試合。
11月23日の日本大学との試合です。


私は前半からくそで、後半もくそのまま入りそうだったところ、
ハーフタイムにみそらがバシっと私の背中を叩いて
「今日が引退だと思えよ!!」
と一言。

みそらが心強かったのと、自分の不甲斐なさもあったのとで、もう叩かれた瞬間から後半の円陣が終わるまでずっと泣きそうでしたが、
自分の意思とは反してやっぱり後半もくそのままで、
あ〜〜もうくそ…と思っていて、



そしたらその週の練習で前十字が切れて


その試合が本当に引退試合になってしまいました。




なんというか、
パソコンの画面にエラーの表示が出たのに、正常な動作を取り戻す前に強制終了させる感覚。

残りの3週間、自分の不甲斐なさを取り戻すすべがなく、
選手を近くで見ていて、私って結局?…何度も考えました。
後輩たちの頑張りの先に立てたことはあったのかな…?何度も悔やみました。


引退してから1ヶ月ほど、サッカーを観ませんでした。

きつかったからとか悔しかったからとかではなく、本当になんとなく、触れたいと思うまでサッカーに触れなくていいかな、と思いました。

1ヶ月ぶりにみたのはインカレの動員。
準決勝の日体対早稲田の試合、日体が先制するも後半に早稲田が追いつき、PKで早稲田の勝利。
心が躍りました。


大学でサッカーをする私にきらきら憧れていた17歳の私には、すごく申し訳ない想いでたくさんです。
夢見たことや思い描いてたことの半分もできなかった、
試合にたくさん出てたくさん活躍する心強い後輩になりたかった、頼り甲斐のある先輩になりたかった。

そんなこと言っても仕方ないのですが、それが一番に心残りで、自分の弱さだったと思います。


引退して時間ができて、いろんな人に会ったり知らない本をたくさん読みました。
サッカーがなくなってた今でも、意外に毎日はとても彩り豊かです。

だけど、きっとこの先もどこかでずっとサッカーに関わっていくんだろうな、と思います。

筑波大学女子サッカー部の名前を聞くたびに嬉しくなるんだと思います。



卒業されていったたくさんのOGの方々や、かわいい後輩たち、
そして4年間心強すぎた同期との出会いを大切にして
また自分の道を進んでいきたいと思います。


白見のブログが面白いと言ってくださった部員の保護者の方々や少年サッカーのお父様お母様、嬉しかったです(笑)
ありがとうございました。
最後普通すぎてすみません。

これからも筑波大学女子サッカー部をよろしくお願いします。


4年間お世話になりました。

#23白見 はる菜
  
Posted by 筑波大学女子サッカー部 at 15:18Comments(3)部員日記20152015