2017年01月20日

今、思うこと

こんにちは、最後のブログになってしまいました、
キャッチコピーは
選手より良く食べるマネージャー
常に食べ物とツーショット
マネージャーの型枠におさまらないe.t.c

そんなマネージャー"だった"なみです。

最後は真面目に言葉を残そうと思います(笑)


昨年、マネージャーというキーワードで大きなニュースがありました。
夏の甲子園、公式練習中のグラウンドにて
マネージャーも共に練習補助をしていたため注意される、といったものです。
これが大きく取り沙汰されて、男女差別だ、などなど
様々な意見により
高野連が今後この制度の検討を改めるという事にまでなりました。



マネージャーは必要な存在か。
高校時代を含め7年、この立場をやってきましたが
私には答えを出せませんでした。




マネージャーという立場は日陰の存在です。
こういった話題性や世間が関心を寄せる事がなければ
表立つ事はまったくありません。
数多のチームの中で、
あの選手は知っている
あの監督は知っている
は、あるにしろ
マネージャーの存在を気にかける事はありません。




そんな日陰の存在を4年努めさせて頂きました。
どちらかといえば目立ちたがり屋
不器用、視野が狭く繊細な事ができない大雑把な私が
なぜマネージャーで入部したのか。
簡単な理由です。



このチームの人が好きだから



たったこれだけです。
そんな好きな人達を近くで見る理由がほしかったからです。




4年間で気づいた事、私はただの自己満でマネージャーをしていた、という事です。
別に目立たなくても全然構わない、感謝されなくてもへっちゃら
ただ、好きで女サカという環境にいて
好きで皆の練習を見て、ボトルの水変えよ〜、あっついから氷水作ろう〜、雨降ってきたから荷物移動させよう、なんて感じで
誰かのためなんて考えずに行動していた事が
みんなからの「ありがとう」と感謝の言葉のご褒美に繋がる事が
たまらなく、にやけるくらい嬉しくて。




選手とマネージャーには果てしない距離がある中で
私はこの筑波大女子サッカー部に
マネージャー、ではなく1人の部員として入部しました。
1人の力では決してマネージャーと選手という壁を乗り越える事はできません。
周りがわたしを一部員として捉えてくれなければ
引退まで、マネージャーです。



マネージャーという役職が報われる事は
とても少ない、と思います。
なぜなら根底にその仕事を務めるのはマネージャーとして当たり前、という認識があるからです。




それでも私には皆、
ありがとうと言ってくれました。
さらには毎年毎年、素敵な先輩後輩、スタッフに囲まれ
最高の景色をいくつも一緒に見させて頂くことができました。
何より、4年間一緒だった同期とは大学生活において
最も長く時間を共有し
素敵な思い出をくれました。
一、マネージャーでしかない自分がこんなに恵まれていてよかったのでしょうか。




これからより様々なスポーツでマネージャーという立場が普及し、行動範囲も広くなっていくはずです。
だからこそマネージャー経験を積む人は
その経験が人生の豊かな糧となってほしい。
無給の奉仕。
そんな悲しい言い方のような4年間ではなかったです。
それは憧れではなく、理由を持って
チームに身を置けたからです。
チームが私をチームの一員とし、必要な存在である、と居場所を作ってくれたからです。



私自身、自分が必要な存在であったとは思えません。
それは誰もができる仕事を
たまたま自分がやっていただけに過ぎないからです。
それでも彼女達は私に「ありがとう」といってくれます。
なんとか、私はチームにとって必要な存在であれたみたいです。
それがとても嬉しいです。
こちらこそ、本当にありがとうございました。




最後にそんな大切な、素敵なチームのメンバーである彼女達を
日頃よりお支えくださった皆様、
本当にありがとうございます。
皆様のご声援、叱咤激励が今シーズン
とても選手達の励みになり、結果を残すことができました。
今後も後輩達への変わらぬご支援、宜しくお願い申し上げ
私の引退、最後のブログとさせていただきます。



マネージャー
松崎奈海







  
Posted by 筑波大学女子サッカー部 at 19:12Comments(0)2016引退ブログ2016